夜中に足がつるのはなぜ?寝ているときに起こる原因と予防法を解説
ぐっすり眠っていたのに、突然ふくらはぎにギューッと強い痛みが走って目が覚める。
「痛くて動けない…」
「また今夜もつったらどうしよう」
そんな経験はありませんか?
寝ているときに突然足がつる、いわゆる「こむら返り」は、珍しいものではありません。
しかし、何度も繰り返すようになると、痛みそのものだけでなく、夜中に目が覚めてしまうことや、安心して眠れないこともつらく感じますよね。
「寝ているだけなのに、どうして足がつるの?」
「水分が足りないから?」
「寝る前に何かしておけば予防できる?」
このような疑問を持って検索されている方も多いのではないでしょうか。
夜中に足がつる背景には、一つだけではなく、日中にたまった筋肉の疲労や睡眠中の身体の状態、水分の不足、冷えなど、いくつかの要因が関係していることがあります。
また、意外と見落としやすいのが「夜中に起こる症状でも、原因を考えるときは寝る前だけを見ればよいわけではない」ということです。
たくさん歩いた日や長時間立ちっぱなしだった日、反対にデスクワークでほとんど足を動かさなかった日など、昼間の過ごし方がその日の夜の身体の状態に影響している場合もあります。
そのため、夜中の足のつりを予防するには、寝る直前の対策だけではなく、一日の過ごし方まで振り返ってみることがポイントです。
この記事では、夜中に足がつる原因として考えられることから、突然つったときの対処法、寝る前に取り入れたいセルフケア、日中に意識したいポイントまで分かりやすく解説します。
さらに、毎晩のように足がつる場合など、セルフケアだけで様子を見ず医療機関へ相談した方がよいケースについてもお伝えします。
「夜中に足がつるのを何とかしたい」
「朝までゆっくり眠りたい」
そんな方は、まずなぜ寝ているときに足がつることがあるのかから一緒に確認していきましょう。
夜中に足がつるのはなぜ?
日中は何ともなかったのに、眠っているときに突然足がつると、「寝ているだけなのになぜ?」と不思議に感じますよね。
夜中の足のつりには、寝ている間の身体の状態だけでなく、その日どのように過ごしたかも関係することがあります。
「夜中につる=水分不足」と一つの原因に決めつけず、いくつかの可能性を知っておきましょう。
寝ている間は足を動かす時間が少なくなる
起きている間は、歩いたり立ち上がったり、足首を動かしたりと、意識していなくても脚の筋肉を使っています。
一方、睡眠中は長時間ほとんど身体を動かさないこともあります。
さらに、寝ているときは足首が伸び、つま先が下を向いた姿勢になることがあります。
この姿勢では、ふくらはぎの筋肉が縮んだ状態になりやすく、そこから寝返りをしたり、目が覚めて急に脚を伸ばしたりしたことをきっかけに筋肉がつる場合があります。
「朝方に伸びをした瞬間、ふくらはぎがつった」という経験がある方もいるのではないでしょうか。
夜中に足がつりやすい方は、寝ている間の長時間の安静や足首の位置なども一つの要因になり得ることを知っておきましょう。
日中にたまった筋肉の疲労が影響することがある
夜中に起こった症状だからといって、原因も夜にあるとは限りません。
例えば、
- 仕事で長時間立っていた
- いつもよりたくさん歩いた
- 階段の上り下りが多かった
- 久しぶりに運動した
- スポーツで脚をたくさん使った
など、日中にふくらはぎへ負担がかかった日は、夜になってから足がつることがあります。
特に普段あまり運動をしていない方が急に長時間歩いた場合などは、自分が思っている以上に筋肉が疲れていることもあります。
反対に、デスクワークなどでほとんど足を動かさなかった日のように、長時間同じ姿勢を続けていたことが身体の状態に影響する場合もあります。
夜中に足がつったときは、「寝る前に何をしたか」だけではなく、その日一日の活動量や脚の疲れ方も振り返ってみましょう。
寝ている間の発汗によって水分が失われる
人は眠っている間にも汗をかき、呼吸などを通じても身体から水分を失っています。
そのため、日中の水分摂取が少なかったり、暑い日にたくさん汗をかいたりした状態で眠ると、睡眠中にさらに水分が失われることがあります。
また、汗を多くかいたときには、水分とともにナトリウムなどの電解質も失われます。
電解質は筋肉や神経の働きにも関係しているため、水分や電解質のバランスが崩れることが、足がつる要因の一つになる場合があります。
特に、
- 暑い日に長時間外にいた
- 運動でたくさん汗をかいた
- 日中あまり水分をとっていなかった
- お酒を多く飲んだ
といった日の夜は、水分不足にも注意してみましょう。
ただし、「夜中に足がつる=必ず水分不足」というわけではありません。
予防のために寝る直前に大量の水を飲むのではなく、日中からこまめに水分をとる習慣をつくることが大切です。
冷房や気温の低下で足が冷えている
「冬は分かるけれど、夏にも夜中に足がつる」という方もいます。
そんなときに確認してみたいのが、寝室の温度や冷房の使い方です。
夏場はエアコンや扇風機の風が脚に直接当たり、寝ている間に足元が冷えていることがあります。
冬場も、布団から脚が出てしまったり室温が低かったりすると、身体が冷えやすくなります。
冷えによって筋肉がこわばった状態になると、寝返りや脚を伸ばしたことをきっかけに、ふくらはぎがつる場合があります。
夜中によく足がつる方は、
- エアコンの風が脚へ直接当たっていないか
- 寝室を冷やしすぎていないか
- 足元だけ極端に冷えていないか
など、眠っている環境にも目を向けてみましょう。
ただし、足が冷えるからといって、無理に厚着をしたり暑すぎる環境で眠ったりする必要はありません。
快適に眠れる室温を保ちながら、冷風が身体へ直接当たらないよう工夫してみてください。
年齢とともに夜中の足のつりが増えることもある
「若い頃はそんなことなかったのに、最近は夜中によく足がつるようになった」という方もいるでしょう。
夜間のこむら返りは、年齢を重ねるにつれて起こりやすくなる傾向があります。
年齢とともに筋肉量や活動量が変化したり、足首を動かす機会が減ったりすることも、背景の一つとして考えられます。
ただし、「年齢のせいだから仕方ない」と決めつける必要はありません。
日中の活動量や水分補給、寝る前の過ごし方など、日常生活の中で見直せることもあります。
一方で、夜中の足のつりを頻繁に繰り返す場合には、身体の病気や服用している薬などが関係しているケースもあります。
「以前はなかったのに急に増えた」「毎晩のようにつって眠れない」「しびれや腫れなど、ほかの症状もある」という場合には、単に年齢によるものと考えず、医療機関へ相談しましょう。
夜中に足がつる原因は一つではありません。
睡眠中の状態だけを見るのではなく、日中の活動・水分補給・睡眠環境などを一緒に振り返ることが、原因を考えるための第一歩になります。
夜中に足がつった!まずどうすればいい?
夜中に突然足がつると、眠っていたところに強い痛みが出るため、慌てて身体を起こしてしまうことがあります。
そんなときは、「早く立って伸ばさないと」と焦る必要はありません。
まずは安全な姿勢をとり、つっている筋肉をゆっくり伸ばしながら、痛みが落ち着くのを待つことが大切です。
夜中に足がつったときの対処を、順番に確認していきましょう。
布団の中で慌てて立ち上がらない
足がつった瞬間、「歩けば元に戻るかも」と立ち上がりたくなるかもしれません。
しかし、寝起きで周囲が暗いうえ、強い痛みがある状態では、足にうまく力が入らず転倒する可能性があります。
まずは布団やベッドの上で身体を起こし、楽な姿勢をとりましょう。
特に、
- ベッドの高さがある
- 寝室が暗い
- 足元に物が置いてある
- 痛みが強く、足に力を入れにくい
といった場合は、無理に立ち上がらないようにしてください。
「まず伸ばすために立つ」のではなく、安全な姿勢のまま対処することを優先しましょう。
つま先を身体側へ向けてゆっくり伸ばす
ふくらはぎがつっている場合は、縮んでいる筋肉をゆっくり伸ばしていきます。
布団の上でできる方法はシンプルです。
- 上半身を起こして座ります
- つっている側の膝を無理のない範囲で伸ばします
- つま先をゆっくり自分の身体側へ向けます
- ふくらはぎが伸びているところでしばらく保ちます
- 痛みの変化を確認しながら少しずつ力を緩めます
手が足先まで届きにくい場合は、無理に前屈する必要はありません。
手元にタオルがあれば、足の裏にかけて両端を手前へゆっくり引く方法もあります。
ここで大切なのは、勢いをつけないこと、痛みを我慢して強く伸ばさないことです。
早く楽になりたいからと、つま先を一気に引き寄せたり、何度も反動をつけたりするのは避けましょう。
呼吸を続けながら、「少しずつふくらはぎを伸ばしていく」イメージで行ってください。
痛みが落ち着いてから少しずつ足を動かす
強い収縮がおさまってきても、すぐにいつも通り動けるとは限りません。
まずは足首をゆっくり動かし、ふくらはぎに強い痛みが残っていないか確認してみましょう。
その後、立ち上がる場合も急に体重をかけるのではなく、
足首を動かす → ゆっくり立つ → 数歩歩いて状態を確認する
というように、段階的に動くと安心です。
「まだ少し張っている」「歩くと痛い」という場合は、無理に歩き回る必要はありません。
また、夜中に喉の渇きを感じている場合や、その日に汗を多くかいていた場合などは、落ち着いてから適度に水分をとるのもよいでしょう。
ただし、足がつった直後に水を飲めばすぐに痛みがなくなるというものではありません。
水分補給は、身体の状態を整えるための一つとして考えましょう。
翌朝まで痛みが残っているときは無理をしない
夜中につったあと、朝になってもふくらはぎに張りや痛みが残っていることがあります。
「もうつっていないから大丈夫」と考えて、朝から強いストレッチをしたり、いきなり運動したりするのは避けましょう。
起きたときに、
- 普通に歩けるか
- ふくらはぎを押したときに強い痛みがないか
- 腫れや赤みがないか
- 足首を動かせるか
などを確認してください。
軽い張り程度であれば、無理のない範囲で身体を動かしながら様子をみます。
一方で、強い痛みが続く、歩くのが難しい、腫れや赤み・熱感がある、内出血が出ているといった場合には、「夜中に足がつっただけ」と自己判断せず、医療機関への受診を検討しましょう。
夜中のこむら返りは突然起こるため、どうしても焦ってしまいます。
だからこそ、「立ち上がらず安全を確保する→ゆっくり伸ばす→痛みが落ち着いてから動く」という順番を覚えておくと、いざというときにも落ち着いて対応しやすくなります。
夜中に足がつりやすい人に見直してほしい「寝る前の習慣」
夜中に足がつるのを予防したいと思ったとき、特別な運動や難しいセルフケアを始める必要はありません。
まず見直してほしいのが、眠る前のちょっとした習慣です。
水分補給をする、身体を温める、ふくらはぎを軽く動かすなど、毎日の生活に取り入れやすいことから始めてみましょう。
「全部やらなければ」と考えるのではなく、自分が続けやすいものを一つでも習慣にすることが大切です。
寝る前に適度な水分をとる
睡眠中も、汗や呼吸などによって身体から水分は失われます。
そのため、日中の水分摂取が少なかった方や、汗をたくさんかいた日は、寝る前にも適度な水分補給を意識してみましょう。
ここで大切なのは、「足がつらないように」と寝る直前に大量の水を飲む必要はないということです。
一度にたくさん飲むのではなく、日中からこまめに水分をとり、寝る前にも身体の状態に合わせて補うようにしましょう。
特に、
- 暑い場所で長時間過ごした
- スポーツや仕事で汗をたくさんかいた
- 入浴後に水分をとっていない
- 日中あまり水分をとれなかった
という日は、寝る前に一日の水分摂取を振り返ってみるのもおすすめです。
なお、心臓や腎臓などの病気で水分量について指示を受けている方は、その指示を優先してください。
入浴などで身体を温めてから眠る
足元の冷えが気になる方は、眠る前に身体を温める習慣を取り入れてみましょう。
一日中立っていたり歩き回ったりした日は、ふくらはぎに疲れや張りを感じることもあります。
体調に問題がなければ、湯船につかってゆっくり過ごし、身体を休める時間をつくるのもよいでしょう。
特に夏場は、
「暑いからシャワーだけ」
「寝るときは冷房を強めにしている」
という方も少なくありません。
入浴後に冷房の風が脚へ直接当たっていると、足元が冷えてしまうこともあります。
お風呂で温めることだけではなく、眠ってから足元を冷やしすぎないことにも目を向けてみてください。
ただし、熱いお湯に長時間つかる必要はありません。
のぼせや脱水につながらないよう、体調に合わせて無理なく行いましょう。
ベッドの上でできる簡単なストレッチを取り入れる
「ストレッチをした方がいいのは分かっているけれど、寝る前にわざわざ運動するのは面倒…」
そんな方は、布団やベッドの上でできる方法から始めてみましょう。
【寝る前のふくらはぎストレッチ】
- ベッドや布団の上で脚を伸ばして座ります
- 片方の足の裏にタオルをかけます
- タオルの両端を持ちます
- 膝を無理のない範囲で伸ばします
- タオルをゆっくり手前へ引きます
- ふくらはぎが心地よく伸びるところで20〜30秒程度キープします
- 反対側も同じように行います
ポイントは、痛みを感じるところまで頑張らないことです。
寝る前のストレッチは、「たくさん伸ばした方がいい」「強く伸ばした方がいい」というものではありません。
反動をつけず、呼吸をしながらゆっくり伸ばしましょう。
タオルを使わなくても足先に手が届く方は、無理のない範囲でつま先を身体側へ向ける方法でも構いません。
毎日続けるのであれば、長時間頑張るよりも、「布団に入ったら軽く伸ばす」くらいの習慣にする方が取り入れやすいでしょう。
足首をゆっくり動かしてから眠る
ストレッチだけでなく、足首を軽く動かす方法もあります。
特にデスクワークや長時間の運転などで、日中に足を動かす時間が少なかった方に取り入れやすいセルフケアです。
布団やベッドの上で仰向けになり、
- つま先をゆっくり身体側へ向ける
- 次につま先を身体から遠ざける
- この動きをゆっくり10回程度繰り返す
という簡単な動きから始めてみましょう。
余裕があれば、足首を左右それぞれゆっくり回してみてもよいでしょう。
このときも、大きく動かすことより、痛みや違和感のない範囲でゆっくり動かすことを意識してください。
「ストレッチまで毎日は続けられない」という方なら、布団に入ったあと足首を動かすだけでも始めやすいでしょう。
お酒を飲んだ日は水分補給も意識する
晩酌をした日や飲み会のあとに、夜中や明け方に足がつった経験がある方もいるかもしれません。
アルコールには利尿作用があり、尿量が増えることで水分を失いやすくなります。
さらに、お酒を飲んでそのまま眠ってしまうと、水分補給をする機会が少ないまま朝を迎えることもあります。
そのため、お酒を飲んだ日は、アルコールだけで水分補給を済ませたつもりにならず、水やお茶なども適度にとることを意識しましょう。
ただし、「お酒を飲んだから夜中に足がつった」と必ずしも一つの原因だけで説明できるわけではありません。
飲み会の日は、
- 普段より長時間歩いた
- 立っている時間が長かった
- 帰宅時間が遅くなった
- 入浴せずそのまま眠った
- 水分をあまりとっていなかった
など、いつもと違う条件が重なっていることもあります。
夜中に足がつった翌朝は、前日の過ごし方を少し振り返ってみると、自分なりの「つりやすい日のパターン」が見えてくるかもしれません。
寝る前の対策で大切なのは、特別なことを一度だけ行うことではなく、無理なく続けられる習慣をつくることです。
まずは今夜から、「水分はとれているかな?」「足は疲れていないかな?」「少しだけ足首を動かしておこうかな」と、自分の身体を確認する時間をつくってみましょう。
実は「昼間の過ごし方」も夜中の足のつりに関係する?
夜中に足がつると、寝る姿勢や寝室の温度など、「夜」に原因を探したくなりますよね。
しかし、見直してほしいのは寝る前だけではありません。
その日の昼間にどのくらい足を使ったのか、反対にどのくらい動かなかったのかも振り返ってみましょう。
「昨日は大丈夫だったのに、今日はつった」という場合は、その日の過ごし方に違いがなかったか確認してみると、ヒントが見つかるかもしれません。
一日中立ちっぱなし・歩きっぱなしになっている
仕事で長時間立っていた日や、買い物・旅行などでたくさん歩いた日の夜に足がつることはありませんか?
ふくらはぎは、立つ・歩くといった日常的な動作でも繰り返し使われています。
特に普段より活動量が多かった日は、夜になってからふくらはぎに疲れや張りを感じることがあります。
例えば、
- 仕事で一日中立っていた
- 営業や外回りでたくさん歩いた
- 旅行やテーマパークで長時間歩いた
- 階段の上り下りが多かった
という日は、寝る前に脚の状態を確認してみましょう。
「まだ大丈夫」と思っていても、いつもより足を使った日は、軽いストレッチや休息を取り入れるのがおすすめです。
長時間座ったまま足をほとんど動かしていない
「今日は歩いていないから、足は疲れていないはず」とは限りません。
デスクワークや長距離運転などでは、何時間も同じ姿勢で過ごすことがあります。
座った状態が続くと足首やふくらはぎを動かす機会も少なくなるため、仕事の合間に少し身体を動かす習慣をつくってみましょう。
例えば、休憩のタイミングで、
- 一度椅子から立ち上がる
- 少し歩く
- かかとの上げ下げをする
- 足首をゆっくり動かす
など、簡単なことで構いません。
「たくさん動いた日」だけでなく「ほとんど動かなかった日」にも目を向けることがポイントです。
久しぶりの運動や慣れない外出でたくさん歩いた
普段あまり身体を動かしていない方は、急に活動量が増えた日の夜にも注意してみましょう。
久しぶりのランニングやゴルフ、登山などはもちろん、「旅行で観光地を歩き回った」「子どもと一日中出かけた」なども、いつもより脚を使うきっかけになります。
特に普段の歩数が少ない方の場合、自分では激しい運動をしたつもりがなくても、ふくらはぎには普段以上の負担がかかっていることがあります。
久しぶりに身体を動かすときは、最初から頑張りすぎず、少しずつ活動量を増やしましょう。
帰宅後に足が重い、ふくらはぎが張っていると感じたら、その日の疲れを自覚して身体を休ませることも大切です。
暑い日に汗をたくさんかいた
夏場や運動時など、たくさん汗をかいた日の夜は、水分のとり方も振り返ってみましょう。
汗をかくと身体から水分だけでなく電解質も失われます。
「仕事中は忙しくてほとんど飲めなかった」
「運動中は飲んだけれど、その後は何も飲んでいなかった」
ということもありますよね。
大切なのは、寝る直前になって慌てて大量に飲むことではありません。
汗をかく日は日中からこまめな水分補給を意識するようにしましょう。
大量に汗をかいた場合には、状況に応じて水分だけでなく電解質の補給も考えます。
なお、持病などによって水分や塩分の摂取について指示を受けている方は、その指示を優先してください。
夜だけ対策するのではなく一日の過ごし方を振り返ろう
夜中に足がつると、「寝る前にストレッチをしよう」「水を飲んでから寝よう」と、夜の対策ばかり考えてしまいがちです。
もちろん寝る前の習慣も大切ですが、それだけではなく、
「今日、足を使いすぎなかったかな?」「反対に、ずっと座りっぱなしではなかったかな?」「水分はとれていたかな?」
と、一日を振り返ってみましょう。
毎回同じ原因で足がつるとは限りませんが、何度か振り返っているうちに「長時間歩いた日の夜につりやすい」「仕事が忙しくて水分をとれなかった日に多い」など、自分なりの傾向に気づくこともあります。
夜中の足のつりを予防するためにも、寝る直前だけではなく、朝から夜までの過ごし方を整えていくという視点を持ってみてください。
夜中に足がつるのを防ぐためにやってしまいがちなNG対策
夜中に足がつる経験が続くと、「今夜こそつらないように」と、寝る前にいろいろな対策をしたくなりますよね。
しかし、セルフケアは強く・たくさん行えばよいわけではありません。
身体に負担をかけず、無理なく続けられる方法を選ぶことが大切です。
寝る前に痛いほど強くストレッチする
「ふくらはぎをしっかり伸ばしておけば、夜中につらないはず」と、痛みを我慢しながらストレッチしていませんか?
ストレッチは寝る前にも取り入れやすいセルフケアですが、強く伸ばす必要はありません。
反動をつけたり、痛みを感じるところまで無理に伸ばしたりすると、かえって筋肉への負担になることがあります。
ふくらはぎが「気持ちよく伸びている」と感じる程度で止め、呼吸をしながらゆっくり行いましょう。
また、その日の運動などでふくらはぎに強い痛みが出ている場合は、無理にストレッチせず身体を休ませることも大切です。
足がつるからと水分を一度に大量に飲む
夜中の足のつりには水分不足が関係することもありますが、だからといって寝る直前に大量の水を飲めば予防できるわけではありません。
一度に大量の水分をとるのではなく、日中からこまめに補給することを意識しましょう。
また、汗を大量にかいたときには、水分だけでなく電解質も失われています。
その日の活動量や発汗量など、身体の状態に合わせて考えることが大切です。
持病などによって水分や塩分の摂取について指示を受けている方は、自己判断で摂取量を増やさず、医師の指示に従ってください。
毎日のように繰り返しているのに放置する
「昔からよく足がつるから」
「年齢のせいだろう」
「朝になったら痛くないから大丈夫」
と、何度繰り返してもそのままにしている方もいるかもしれません。
一時的な筋肉の疲労などによって起こることもありますが、毎晩のように繰り返す場合や、以前より明らかに回数が増えている場合は、一度身体の状態を確認することも大切です。
特に、
- 夜中に何度も足がつって眠れない
- 以前より頻繁につるようになった
- 腫れや赤みがある
- しびれや力の入りにくさがある
- 強い痛みが続いている
といった場合は、セルフケアだけで様子を見続けず、医療機関へ相談しましょう。
夜中の足のつりへの対策は、「何かをたくさんする」ことより、自分の身体の状態に合わせて適切な方法を選ぶことがポイントです。
寝る前のセルフケアを続けても繰り返す場合は、「もっとストレッチしなければ」と頑張りすぎず、別の原因が隠れていないか考えてみましょう。
夜中に足がつる方からよくある質問
夜中に足がつることが続くと、「寝ているときだけなのはなぜ?」「寝る前に水を飲んだ方がいい?」など、いろいろな疑問が出てくるものです。
ここでは、夜中の足のつりについてよくある疑問をまとめました。
Q寝ているときだけ足がつるのはなぜですか?
A寝ているときだけ足がつる場合もあります。
睡眠中は日中と比べて足を動かす機会が少なく、足首の位置によってはふくらはぎの筋肉が縮んだ状態になることがあります。
さらに、日中の筋肉の疲労や水分の状態、冷えなど、複数の要因が重なることもあります。
そのため、「寝方だけが原因」と考えるのではなく、その日の過ごし方も含めて振り返ってみることがポイントです。
Q夜中に足がつるのは水分不足ですか?
A水分不足が関係することはありますが、夜中に足がつる原因がすべて水分不足とは限りません。
特に暑い日や運動をした日など、汗を多くかいた場合には、水分や電解質が失われています。
一方で、筋肉の疲労、長時間同じ姿勢で過ごしたこと、冷えなどが関係する場合もあります。
「足がつった=水分が足りない」と一つの原因に決めつけず、前日の活動量や身体の状態も確認してみましょう。
Q寝る前に水を飲めば予防できますか?
A適度な水分補給は大切ですが、寝る前に水を飲めば必ず足がつらなくなるわけではありません。
大切なのは、寝る直前だけではなく日中からこまめに水分をとることです。
特に汗を多くかいた日は、喉が渇いてから一度に大量の水分をとるのではなく、こまめな補給を意識しましょう。
なお、心臓や腎臓などの病気によって水分量について指示を受けている方は、自己判断で摂取量を増やさず医師の指示を優先してください。
Q夜中に足がつったあと、そのまま寝ても大丈夫ですか?
A痛みがおさまり、腫れや赤みなどがなく、普段通り足を動かせるのであれば、無理に起き続ける必要はありません。
ただし、すぐに寝直す前に、足首を軽く動かすなどして状態を確認しておくとよいでしょう。
翌朝になっても強い痛みが残っている場合や、
- 歩くと強く痛む
- 片脚だけ腫れている
- 赤みや熱感がある
- しびれがある
といった症状がある場合は、いつものこむら返りと決めつけず、医療機関へ相談しましょう。
Q足がつるのは年齢のせいですか?
A年齢を重ねるにつれて、夜間のこむら返りは起こりやすくなる傾向があります。
しかし、「年齢のせいだから仕方がない」と考える必要はありません。
活動量や筋肉の状態、日中の水分補給、寝る前の過ごし方など、日常生活の中で見直せる部分もあります。
一方で、最近になって急に足がつるようになった、毎晩のように繰り返す、睡眠に支障が出ている、ほかの症状も伴っているという場合には、年齢だけを理由にせず、一度医療機関で身体の状態を確認してもらいましょう。
夜中の足のつりは珍しいものではありませんが、「よくあること」と「確認した方がよい状態」を分けて考えることが大切です。
セルフケアを取り入れながら、自分の身体にいつもと違う変化がないかにも目を向けてみてください。
夜中の足のつりを「仕方ない」で終わらせないために
夜中に突然足がつって目が覚めても、朝になれば痛みが落ち着き、「まあいいか」とそのままにしてしまう方も多いのではないでしょうか。
たまに起こる程度で、その後に気になる症状がなければ、必要以上に不安になることはありません。
一方で、何度も繰り返しているなら、「体質だから」「年齢だから」と決めつける前に、一度普段の生活を振り返ってみることも大切です。
毎日の小さな見直しが、身体の状態を知るきっかけになります。
まずは寝る前と日中の過ごし方を見直してみましょう
夜中に足がつるからといって、見直すポイントは夜だけではありません。
まずは、
- 日中に足を使いすぎていなかったか
- 長時間座りっぱなしになっていなかったか
- 水分をこまめにとれていたか
- ふくらはぎに疲れや張りを感じていなかったか
- 寝室で足元が冷えすぎていなかったか
などを振り返ってみましょう。
そのうえで、寝る前に軽く足首を動かしたり、無理のないストレッチを取り入れたりと、できることから始めてみてください。
おすすめなのは、足がつった日の過ごし方を簡単に覚えておくことです。
「たくさん歩いた日に多い」
「仕事で座りっぱなしだった日の夜につる」
「暑くて汗をかいた日に起こりやすい」
など、何度か振り返ることで、自分では気づいていなかった傾向が見えてくることもあります。
夜中だけに目を向けるのではなく、一日を通して身体をどう使っていたのかを考えることから始めてみましょう。
繰り返す場合は身体の状態を確認することも大切です
寝る前の習慣や日中の過ごし方を見直しても、夜中の足のつりを繰り返すことがあります。
当院では、ふくらはぎの状態だけではなく、足首や膝などの動き、身体の使い方、普段のお仕事や運動習慣なども確認しながら、お身体の状態に合わせた施術や、ご自宅で取り入れやすいセルフケアをご提案します。
「足がつるだけで整骨院に相談していいのかな?」
「ストレッチをしているけれど、やり方が合っているか分からない」
そんな疑問がある方も、お身体について気になることがあればご相談ください。
夜中に足がつるたびに目が覚めてしまうと、足の痛みだけではなく、睡眠そのものがつらく感じてしまうこともあります。
「また今夜もつるかもしれない」と我慢し続けるのではなく、まずは自分の身体と生活を振り返ってみる。
そこから、無理なく続けられるケアを見つけていきましょう。
なお、毎晩のように繰り返す場合や、強い痛み、腫れ・赤み、しびれ、力の入りにくさなどを伴う場合には、整骨院でのケアよりも医療機関での確認を優先してください。



